Jinaの沿革 ①【離婚からの自立】

記憶は薄れる、でも記録は残る。

Jinaを起業してから、「大丈夫! 髪を元気に〜」と題したブログをコツコツ書き発信して来ました。
そのYahooブログが昨年11月に突如閉鎖。実は案内が来ていたらしいけど、こちらのブログを書き始め、ほとんど見なくなっていた。過去の膨大な記録と写真が全部消えてなくなっってしまいました。
悔やんでも悔やみきれないけど、もったいないと嘆いても仕方がないので、
起業の沿革から、再度コツコツ書き始めることにしました。

今日はウィッグの仕事に出会うきっかけとなった前職の会社に就職した頃から〜

あくまでも記録、今までに残した文章と記憶を総動員して、できるだけ事実に忠実に書いていきます。今から考えると、行き当たりばったりで、恥ずかしいことばかりですが、お読みいただけると嬉しいです。

Jinaで初めて作ったカタログより〜

1999年秋 離婚を機にアートヘアーという会社に就職 
生活を支えるために安定した収入が必要だったので、美容カウンセラー正社員採用 23万円 という求人欄を見て応募しました。 

無事採用され、大阪店カウンセラーとして配属。
就職して初めて、高額な育毛ケアとオーダーウィッグの会社だと知り、社長以外は全員が女性、仕事のルールにマニュアルは無く、全部、自分で聞いて見て書いて覚える。
徒弟制度のような慣習に驚きました。
それまで、新聞の編集やホテルのブライダルアドバイザーを経験し、それなりに結果も出してきたつもりだったので、掃除や買い物、先輩の雑用に追われ、戸惑う日々でした。

毎日、朝から右手に濡れ雑巾、左手に乾いた雑巾を持ち、ショウケースの隅々を磨く。
社員全員のカップの柄を覚え、コーヒー、紅茶 緑茶 ミルクや砂糖の有無まで覚えて、朝一と、3時に好みの飲み物を出す。

昼前には、例えば阪神百貨店の何々、とか堂島地下センターの何々、とかを聞いて買いに行き、先輩に届ける。
両手いっぱいのお弁当を持って歩きながら、こんな姿、かつての後輩に見られたら情けないなぁ…

社外からかかってくる電話は、契約につながる大事なチャンスなので、新人は取ってはいけない。
上から順番に電話をとる。
お客様からの育毛相談の手紙への返事は、書式通りの文面に宛名とお客様名だけを書き換え、差出人を店長名にして手書きし、書き上がったものを、毎回本社の常務に「◯◯常務様ご確認をお願いします」とFAXで確認してもらい、OKが出たら投函する。
決して自分で文面を書き換えてはいけない。かつては自分で企画書を出し、取材に行き、編集してきたのに…
「私は一体何をしているんだろう?これが私の仕事?」と悩むけど家賃、学費、生活費、毎月の23万円は捨てがたい。

そんな揺れる気持ちを抱え、3ヶ月が過ぎた頃、いくらお金のためとは言え、もう限界。転職しよう。
と退職を決めた休日に、横浜にある本社のカリスマ専務から直接電話がかかってきました。言葉すらかけてもらったことのない雲の上のような存在です。
「神戸店のカウンセラーが2人ともやめることになって、貴女に神戸店にきて欲しいんだけど、厳しい店長と聞いているかもしれないけど、仕事ができる店長だし、大阪で一番下でくすぶっているよりチャンスだと思うよ」
とのこと。どの道やめようと思っていたし、きつくて有名な店長でも、ダメもとで行ってみようと決断。
休み明けから神戸店に出勤しました。

店長は、私より9歳年下の本人も自認する、白系ロシア系の美人、営業成績は全社でトップクラス。本社から駆けつけた専務と、その日初めて会う店長、そして私、三人の顔合わせで、専務から、
「大阪店の電話からの来店導入を見てみると、あなたが一番受けている本数が少ないのに、来店率が一番高いのよね。それから、大阪店からお手紙を出した四国の◯◯様が、お手紙を読んで涙が出たと神戸店に来て契約されたんだけど、大阪店に確認すると、書いたのは貴女だと聞いたけど覚えてる?。お客様に文面を見せてもらったら、いつもと文章が違ったんだけど、本社の指示?」
と聞かれた。
自分を責めながら悩んでいるご相談に、絶対に文面を変えてはいけないルールを破って、この時初めて、勝手に書き換えた手紙が、よりによってバレてしまい、叱責されるのか?と身を硬くしました。
「産後脱毛に悩む方の悩みに寄り添う文面、読んで感動したわ。こんな手紙を書ける人なら神戸店の戦力になると思って私が貴女を推薦したのよ」
と専務から言われ、雑用ばかりの日々が報われたような気がしました。

美人店長もその日は終始笑顔。嬉しくなって帰ったのを覚えています。   
明日の Jinaの沿革 ② 【そして神戸〜】に 続く〜



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