Jinaの沿革 ② 【そして神戸〜】

今日はJinaサロンのお誕生日です。
2004年のあの夏も 厳しい猛暑でした。
ゆっくり少しずつ あの日まで辿っていきます。
暫し お付き合いください、
さて、昨日のブログJinaの沿革 ①【離婚からの自立】の続きです。

神戸店に転勤してからの日々は、仕事内容も掃除だけではなく、電話も受けられるようになりました。
来客へのカウンセリングは、ご相談室の外で壁に耳をつけて、店長とお客様の会話をノートに書き留めながら勉強。
可愛い後輩もでき、帳簿、レジ締め、できる仕事が増えていきました。

ただ、30代前半だった店長は気分屋で、特に午前中はヒステリックに当たり散らすことが多く、もしかしたら、ホルモンバランスが崩れていたのかもしれません。
徐々に私も契約を取れるようになると、そのヒステリックがエスカレートしていったような気がします。当たり散らす相手も私1人に集中しだしました。
朝礼や夕礼でみんなの前で
「こんな物覚えの悪いおばさんに仕事を教えている私の身にもなって欲しい」
と本当に地団駄を踏みながら名指しで叱責される日々。

自分では、もう少しできる人間だと思っていたけど、
それは勘違いだったのかも… 
と思うようになり、どんどん自信をなくし、小さなミスも増えていきました。

ある日、昼食すらとる時間を与えられなかった私に、一緒に働く美容師のNさんが、仕事の終わりぎわに、インスタントの焼きそばをそっと出してくれました。
「明石さん。気にしたらあかんよ。店長は攻撃する相手がいつも1人は必要な人やから、それがたまたま今は明石さんやねん。前の人も同じような目にあって順番に辞めていったから、周りのみんなもわかっていると思うよ」
と言ってくれるNさんの優しさに胸が熱くなりました。
店長の目を気にして、他の美容師さんは私に距離を置いていましたが、その後もNさんだけは普通に接してくれ、とてもありがたかったのを覚えています。

大阪から新快速に乗り三宮が近づくと、胃がきりきり痛い。
毎日暗い気持ちで通勤していました。
仕事が終わると、情けない気持ちでJR三ノ宮駅の一番大阪に近いホームの誰もいないところまで歩く。
泣ぐむ顔を誰にも見られたくない〜

娘たちは体操競技の選手、
実は娘たちも2年前にクラブを移籍し 
新しい慣れない環境の中で
基本からやり直す厳しい練習に取り組み、夜遅くまで頑張っていました。
娘たちの向き合ったしんどさに比べたら、
まだまだしれている。

練習を終え、10時過ぎに帰宅してきたら
明るい母親でいよう。と自分に言い聞かせていました。
明日の Jinaの沿革 ③ 【貴女やってみる?】に続く〜

Jina最初のカタログより

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