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【毛染めをする場合の注意点】
大人の場合は、毛染を繰り返すたびにアレルギー反応が強くなり、ある時突然、症状が始まりますが、小児の場合は、化学的な激しい刺激によって初めての接触でも鼻が詰まり、喉がはれたり、呼吸困難を起こしたりする可能性があります。
自宅にヘアダイ製品がある場合、子供がいたずらしないように厳重に保管してください。
新生児や乳児が、染毛剤をなめたり触ったりすることはないと思いますが、毛染しながらタオルを巻いた上で抱っこやおんぶをして、子供がはみ出している染毛剤の付着した髪の毛をなめてしまう可能性もあるので、授乳婦、小さな子供がいる家庭では、ヘアダイの使用を避けてください。
もちろん、子供にヘアダイで染毛することは厳禁です。
妊娠中に毛染めをすることで、貧血・メトヘモグロビン血症が起こると体内で酸素を運べなくなるため、胎児が低酸素状態になり、発達に影響がでる可能性があります。
ですから、妊娠中のヘアダイの使用は特に避けてください。
ヘアダイに含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)は黒い色に染めるほど多くなるため、白髪が気になり出した方はとくに注意が必要です。
年齢を重ねると、化学物質での被害がおきやすくなります。白髪を染める場合、品質の良い天然100%のヘナをお勧めしています。
【毛染め剤によるアレルギー 】
毛染め剤による被害は、多くがアレルギーによるものですが、皮膚のかぶれ程度で済めばまだいいのですが、呼吸困難・頻脈・悪寒など症状がきわめて強く出る急性・全身性のアナフィラキシーでは、死亡する例もあるとのこと。
日ごろ反応がなくても、ある日突然アナフィラキシーの反応が出るかもしれないと言われています。
アレルギーは、まず自分の体に異物が入ると、外から入ってくる異物に対して体を守るしくみとして免疫システムが働き、体の中に抗体ができる。
抗体ができた後で、同じ異物が体に入ってくると、今度は抗体がこれを撃退しようとします。
この時、アレルギーの反応が生じます。
人によってそのアレルゲンに対する許容量が違うので、 初めて毛染めをした時に何も起きなかったから、と安心していたのに実際に反応が出たのはずっと後という場合もあります。自分はアレルギー体質ではないと安心して毛染めを続けていて、数年たってから苦しむ人も多くいます。
パラフェニレンジアミンのアレルギーの罹患率は100%だと言われています。
個人の許容量の差がアレルギーを起こす時期の差でもあるのです。
体が異物と認識してしまう物質は、種類においても量においても年々増えています。
身近で使われている合成化学物質は数万とも数十万ともいわれ、そのうえ新しい物質がどんどん登場するのでアレルギーが増えているのは確かです。
体内に蓄積するものも数多く、合成化学物質(有害物質)同士の複合作用も増えてきています。 一人一人が気をつけて、体の中に合成化学物質をできるだけ入れないよう心がけましょう。
アレルギーや化学物質過敏症の危険を冒してまで毛染めをする必要があるのかどうか、よく考えてみる時期にきていると思います。