【古くから使われてきた染毛剤へナ】
『旧約聖書』にもヘナの樹を賛美する記述があり、クレオパトラはヘナで爪を染めていたそうです。
インドの女性が眉間を染めているのもヘナ。
インドではヘナの葉をすりつぶして傷薬としても使っています。
Jinaサロンでも今まで2万人以上のお客様の髪をオリジナルのヘナカラー でお染めして来て、一人もかぶれた方はいらっしゃいません。むしろかぶれていた頭皮の赤みが治ったり改善する方がほとんどでした。
とは言え、
ヘナが絶対安全と決め付けることはできません。
人によってはヘナでアレルギーの出ることもあると聞いています。
古くから使われて来たヘナは、ローソニアという熱帯地方に生育する植物の葉や根から作られ、
染料として長い歴史があり、多くの人に使われて来たので、
これ自体は無害だとされていますが、ヘナだけでは黒く染まらないので、
「ヘナ」と銘打っていてもパラフェニレンジアミンPPDを配合している「ブラック・ヘナ」と呼ばれている製品があり、ブラックヘナ怖いのは当然ですし、最近どんどん市場から消えていっています。
ただ、天然100%と言いながら、0,03%発色を良くするピラクミン酸などの化学物質を混ぜて天然100%ヘナと表示している商品が多く出回り、これらの商品に関しては美容材料を仕入れて卸すデーラーさんも、実際に仕入れて使用するサロンさんも、天然だと信じていることが多く、しかも信じているそのヘナで稀にかぶれるお客様が現れて、「ヘナは怖い」という残念な評判につながっています。
簡単には見破られない様にうまく細工した天然もどきヘナが日本の市場に出回っているために、
2000年以上安全に使い続けて来たはずのヘナが危険視されるのはとても残念です。
パラフェニレンジアミンや、それに類似した成分は、
この物質自体が呼吸器や皮膚に強いアレルギー反応を引き起こすだけでなく、
毛染めの時に使用する酸化剤と混ぜた時にできる中間物質にも有害性があると考えられています。
フィンランドでは1991年にパラフェニレンジアミンの一般向け使用が禁止されています(ヘルシンキ大学、ティモ・レイノ氏の論文)。
しかし日本で発売されている「ヘアカラー」の多くには、今もこの物質が使われています。
パラフェニレンジアミンの害を報告した論文は他にも数多くあります。
浮腫、虚脱状態、腎臓障害、遺伝子の突然変異、動物実験で発ガン、横紋筋の融解、アレルギー反応を起こす、皮膚炎、目の炎症、呼吸困難、マウスで肝臓に腫瘍、などがEUの意見書で報告されています。これらの症状を大きく分類すると、皮膚の障害、呼吸器の障害、内臓の障害に分けられます。
環境ホルモンは不妊の可能性を高める可能性があるので、妊娠を望む若い女性もカラーリングは避けるべきです。カラーリング剤が妊娠中の女性の体内に取り込まれると、環境ホルモン作用によって胎児の性的機能の発達に影響が出たり免疫系に異常が出る可能性があるからです。