奇跡の高額契約が取れた昨日のブログJinaの沿革 ③ 【貴女やってみる?】のその後の展開です。
翌日、出社してきた店長は、
「すごい契約を新人が取ったんだって?」
と、店長仲間からかかってくる電話に出るたびに、
「誰が担当しても契約が取れる簡単な客やったから、運がいいだけよ」
と答えていました。
もちろん私も、誰に聞かれても
「運が良かっただけです」 と応えていました。
店長のカウンセリングを、いつも真横で聞いて身に付けたスキルでもあるので、
きつい店長ではありましたが、その点は本当に運が良かったと思っています。
その奇跡的なご来店からの出合いに助けられ、
入社半年で神戸店店長に抜擢、
元店長は広島店に転勤となりました。
店長が広島に行くときに
「明石さん。私きっと明石さんのこと怖かったんやと思う。
無意識のうちにキツくあたってたと思う。悪かったね。」
と言ってくれました。
その時も、なんか嬉しい気持ちになりましたが、
後に、広島店で
「神戸の明石店長に追い出された」
とみんなに話していたと知り、
全社の店長会議では、
「あのきつい店長を追い出す明石って何者?」
と先輩店長にジロジロ見られてしまいました。
育毛ケアもウィッグも、価格が高すぎないか?
と思いつつも、それでも結果が出るなら、
その費用を捻出できる方にとってはいいサービスと商品だと思い、
その後も毎月全社でトップ3に入る売上を上げ続けました。
もちろん、自分の中で、売り上げに対するプレッシャーは厳しく感じていました。
時に思うように売り上げが上がらなくても、決して周りに当たり散らさない。
「大丈夫、いい時も悪い時もあるよ」
と平然としているフリ、
前の店長が反面教師になってくれたと言えるかもしれません。
ただ、これはあくまでもフリなので、
実はこの頃、突発性難聴を患い、今も右耳はほとんど聞こえません。
繰り返す偏頭痛にも悩んでいました。
売上のプレッシャーは私自身を蝕んでいました。
社内では、3ヶ月90万円コースでは髪は生えない。
あくまでも導入コース。と言われていましたが、
週1回を3ヶ月通うのを、2週間に1回にして6ヶ月通ってもらい、
90万円のコースでも髪が増え、喜ばれることが続出しました。
社内のデータより、神戸店は、お客様の改善度が確実に高かったと思います。
ある日、髪が全部抜けて何年も経つ、状態の厳しい30代の女性のお客様が相談に見えました。
今まで大阪店に通っていたけど改善しないので諦めていたようです。
じっくりカウンセリングした後で
「離婚し小さな子供を抱えているので、高額な費用が出せないんです。
でも、何年かかってでも払うので通わせて欲しい」
と懇願されました。
社長に事情を話し、
1年保証コース600万円(1年保証コースは1年で髪が取り戻せなかったらもう1年無料で延長できるコース)を300万円に下げてもらい、
5年ローンを組んでスタート。
神戸店全員で、なんとかあのお客様の髪を取り戻そう。
とみんなで励ましながら、頑張ってもらいました。
小さな子供を連れて、不安と期待いっぱいで姫路から通い続けてくれた最初の1年は、
不安ばかりだったそうです。
励まし続ける私たちも祈るような思いでした。
1年後、ようやくポツポツと髪が生え始め、
とうとう2年後には全頭ウィッグを卒業できるまでになってくれました。
実は、大阪店の店長が見放して、神戸店に回したお客様だったらしく
「あんな厳しいお金のない客から契約を取るなんて、
神戸店の明石店長は売上げしか目に入っていない」
と噂されていたそうです。
そのお客様は、髪を取り戻し、その後再婚され、本当に喜んで下さいました。
明日の Jinaの沿革 ⑤ 【この会社大丈夫?】に続く〜