Jinaの途上 10【半沢直樹?】
のようなドラマ並みの悔しさを味わっても諦めたくない理由は?
サロンを閉める直前に、小学生の時からウィッグのお世話をしているRちゃんからスペアーの依頼がありました。
本格的なフルオーダーの全頭ウィッグ
もうJinaの直営サロンで納品することはできません。
Rちゃんは天理市に住んでいたので、
起業前からサポートしてくれている親友の奈良のお店で納品しました。
Rちゃんとの最初の出会いは、まだアートヘアー の店長時代
可愛らしいお人形のような顔立ちの4年生の少女が、お母さんと一緒に、徳島県からウィッグを作りにきてくれました。
全頭ウィッグは寝るときには外してもらいます。寝ているときにもつれてしまうと長持ちしないからです。
小学校の修学旅行の前に、お母さんから
「大丈夫でしょうか?寝るときはウィッグを外せないと思うのですが」
と心配する電話がありました。
「大丈夫です。1日ぐらいかぶったまま寝ても問題ありません。
もし縺れたりしたら、すぐに持ってきてください」
と伝えました。そして数日後、
「修学旅行から元気いっぱい笑顔で帰ってきました」
とお電話をいただき、喜びあったことがありました。
あの幼かったRちゃんも、いつの間にか心優しいナースになり、こんな嬉しいLINEをくれました。
他にも中学生の時からウィッグのお世話をさせていただいているKちゃんのママからも
「成人式の着物のチラシがいっぱいくるようになりました。
どうしたらいいでしょうか?」
とJinaサロンにお電話を頂いた事もあります。
「大丈夫です。ウィッグでも着物に合うUPスタイルができます。どこのお嬢さんにも負けないくらい綺麗にして差し上げます。お任せください」
と返答。
そして2年後の成人式には、約束通り振袖がとっても似合う綺麗なお嬢さんになりました。
K ちゃんもナースになり、今はしっかり者のママになりました。
小学校の先生になった Mちゃん。
幼稚園の先生になった E ちゃん。
歯科衛生士になった J ちゃん。S ちゃん。
異常脱毛で、ウィッグが必要になった女性が少なからずいます。
彼女たちは、好きな人ができた時に、カミングアウトを悩み、辛い思いをします。言い出せずに自分から別れてしまうこともあります。
結婚を決意した時は、勇気を出してウィッグで生きてきたことを伝えます。
そして、うわべだけではなく、彼女たちの心のひだまで汲み取れる素敵なパートナーに出会えた時に結婚します。
できることなら、表に現れにくい彼女たちの代弁者になりたい。と願っています。
「明石さんが作るウィッグがなければ困る」
と言ってくれる彼女たちのためにも、へこたれるわけにはいきません。
2017年3月 神戸国際会館のオフィスでリスタート
さぁ!美容室と提携を進めるための戦略を〜
【Jinaの沿革】
【Jinaの始動】
【Jinaの途上】とお読みくださった皆様ありがとうございます。
明日からは
Jinaの再スタート 1【プレスリリース!】が始まります。
引き続きお読みいただけると嬉しいです。