世界中が未知のウィルスに怯えJinaの再スタート 3【もうこれまで?】に書いたように、暗い未来ばかりを考えてしまいました。
そんな時、ライオンズクラブのボランティア仲間の友人から電話がかかって来ました。
「そっちも大変だろう? 大丈夫か?」
「もうあかんかも? 破産するしかないかも」
「何を言ってる、お金を借りに金融機関に行けばいいよ」
「でも返せる見込みがないから…」
「そんなもん、今時、日本中どこにも返せる見込みのある会社なんてないよ。ウチだって、建築の最後の部品が中国から入ってこないから、お手上げ状態。政府が貸してくるって言ってるんだから、借りてでも精一杯手を打つ。その上で、どうしても力が及ばなかったときに破産すればいい。」
と激励してくれました。
そうか、日本中みんな苦しんでいる、ウチだけじゃない。
その足で金融公庫に行くと、既に行列、なんとか受け付けてもらい後日面談。
なんと面談まで580人待ち、3週間後の面談まで、他に何ができる?
民間の金融機関からも借り入れをした方がいい。とアドバイスを受け、セーフティネットの申請に行くと、そこも大行列。
今まで順調に運営していたレストランオーナーが前にならび、悲痛な顔、暗い背中の経営者ばかり、1日がかりで認定してもらいました。
さて、どこに融資を依頼する?
二度と借りたくないと思っていた信用組合に、まだわずかに残債が残っていました。その場合、その信用組合を通さないわけにはいかないようです。
金融公庫の面談までまだあと3週間。どうする?
兄に相談すると、
「今はくだらない意地を張る時ではない。頭を下げるのに一円もいらない。悔しい気持ちはわかるけど、お前の意地は一円にもならない」
と言われ、意を決して電話しました。
今回は担当者も変わり、あれ以来、あまり付き合いもなかったので、セーフティネットの認定を受けているのに、なかなか腰をあげない上に、なぜかあまり話が通じない。
どうやらこの金融機関さんとはよほど相性が悪いみたい
『もういいです。やはりオタクからは一円も融資を受けたくありません!』
と心の中で何回叫んだことか…
自分を鼓舞しながら金策に走る日々でしたが、心の中は、
「これでいいのだろうか? あんな失礼な態度に何度も晒されてまで、またお金を借りて、万が一返せなかったらどうしよう?」
と揺れ悩んでいました。
そんな時、自宅でヘナをしたいと連絡をくれた合唱団の仲間で、年齢は私よりも若いけど女性経営者の先輩でもある友人に、今の心の中を話すと、
「大丈夫! 先の見えない今は、お金を借りたほうがいい。返済が始まったときに、万が一まだしんどかったら、その時は破産なんかしなくても、いくらでも方法はあるから、全然大丈夫! 困ったら私に相談して」
と素晴らしい笑顔でうなずいてくれました。なんて心強い。
ええい! コロナなんかに負けてたまるか!
ようやく前に向く気持ちになって来ました。
決算書や様々な資料を揃えるために、お役所巡り、ゆっくりステイホームどころではありません。
たまたま、Jinaサロンから独立した2人の店の横を通り、どうしているだろう?と振り返ると、店はもぬけのから、スケルトンになっていました。
えっ? 独立して2年5ヶ月で閉めたの?
どこか別のところに移ったの?
びっくりして、電話をかけてもつながらず、あの時
「オーナーが長年大切にしてこられたお客様は、私たちが責任を持ってフォローします。と言っていたはずなのに、お客様はどうされたのだろう?」
今、私に何ができるのだろう?
明日Jinaの再スタート 5【逃げるな!】に続く