Jinaの始動 Ⅴ 【貴女見てたの?】

昨日のブログJinaの始動 Ⅳ 【初めてのプレゼン!】のお話から、今日は、最初にポンと100万円出してくれた S 様と、かつてボケた振りをしたけど、オープン前日に100万円を先払いにと預けてくれた H 様との後日談を…

開業して、次々に来る支払いにまだ苦しんでいた頃、S 様から電話がありました。
「明石さん。私、貴女にポンと100万円出してあげたよねぇ。あと50万円ほど残っていたと思うんやけど、ポンと返してくれる?」
「えっ?」
「明日家に持ってきて」
そんな急にポンと返してって言われても、またもやピンチ
困った。当てがない。
どうする?
心の中で、やっぱり金持ちはわがまま! いきなり明日って言われてすぐに返せるくらいなら、最初から借りないのに…
だんだん腹が立ってくる

でも……

よく考えると、赤の他人の私に、確かに最初にポンと100万円を貸してくれたからなんとかオープンできた…
腹を立てる私こそ、なんて身勝手なんだろう?
S様に感謝することはあっても、腹を立てるのはお門違い。

う〜〜ん。 でも…

明日、H様来てくれないかなぁ?

翌日、いついらっしゃるかわからない H 様を、ドキドキしながら祈るようにご来店を待っていました。

するとH様がご来店 (よし!)
待ってましたとばかりに、お話がありますとシャンプーに入る前に、昨日からのS様の申し出と、私の身勝手な心の動きから反省するまでの気持ちを、ありのまま聞いてもらいました。
そして
「ついてはH様、お預かりしているお金はまだ60万円ほど残っていますが、あと100万円追加の先払いをお願いできないでしょうか?」
と図々しく持ちかけると、トートバックから帯がついた100万円の札束を出して、
「これでいいの?」
「えっ? H様はいつも100万円を持ち歩かれているんですか?」
「違うわよ。ここに来る前に、信用金庫から下ろして、帰りに別の銀行に入金するつもりだったのよ」
そして笑いながら

「貴女見てたの? たまたま手元にあったから、お預けしたほうがいいかな?と思ったのよ」
とまたもや嘘のような奇跡のエピソード

そしてH様が帰られたあと、北野坂を登ってS様に返済しに行きました。

S様にも、お電話いただいた後の心の動き、反省、そしてH様とのやりとりを話し、残金50万円を返済(残りの50万円は運転資金に回しました)

S様が、株券がぎっしり詰まったアタッシュケースを私の前に広げて、
「今この株が下がっているのよ。できるだけ株を売らずにリフォームしたくてね。だからポンと返してって言ったけど、またお金が必要なときは言ってきなさいね」
「ありがとうございます。でもまた急にポンと返してって言われたら困るので、やめておきます」
と返事して帰路につきました。

明日Jinaの始動 Ⅵ 【創業者の陥りやすい罠】に続く〜

20分以上たっぷりの泡で洗い上げる育毛シャンプー
H様のお気に入りメニューでした。

ポンと100万円 そんな時が私にも来るのだろうか?
S様 H様 ありがとうございました。

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