Jinaの沿革 14 【100万円を私に】

資金援助が白紙になり、昨日のブログJinaの沿革 13 【幻に消えた資金援助】
でピンチから動き出した続きは…

選んだ店舗のデザインに合わせて
器具や家具を選び、装飾品etc
何もかもお金が無ければ動けません。
肝心な必要資金をどう捻出するか?

頭の中は お金 お金 お金 
さてどうする?
私に何がある? 両親は既に他界
貯金どころか、離婚後の生活を支えるのがやっとの今日までの日々

浮かんだのは、私を信用してくれるかもしれない、資金に余裕のあるお客様の顔

お一人に100万円の支援をお願いし、オープン後のサロン利用券10万円分をつける。開業後4ヶ月目から5万円ずつ分割で返済する。
と言うのはどうだろう?

華僑婦人会の会長でもあった神戸北野在住のSさんからウィッグのシャンプーブローの依頼があり、一番最初に、浮かんだアイデアを聞いてもらうと
「ええよ、あんたの目には力がある。100万円出してあげるわ。私は今100万円なくても死なへんから、あんたのその目にかけてあげる」
と快く出してくれました。
私の目に、力があったかどうかはわかりませんが、その気持ちが嬉しくて
その後、お一人ずつ訪問し、思いを話し、お願いしに行きました。

私と同じ歳の高校教師をされていたお客様は、快く承諾してくれた帰りに、
「今振り込みました。私は今から新しいチャレンジをする勇気はないけど。明石さんの夢を応援したい。100万円だけで良いのかな?」とメールを下さいました。他にも
「若い頃は私も商売でいろいろ経験したのよ。大変やと思うけど頑張って」
と言ってくださった方や、
「今まで散々お世話になったから、応援させてもらいます。私のためにも通えるサロンを作ってください」
と言ってくれた鳥取から通ってくれていた方など
今までの自分の人生に、とてもいい通知票をつけてもらえたような気がしました。

でも中には
「客からお金を集めて開業するような店、また潰れたらどうするの?私、行くとこなくなるやん」と断られたことや
会話がいきなり通じなくなり、ボケた振りをされたこともありました。
私、何をしてるんやろ?
お客様を見送った後の、惨めで情けない気持ちと
冷めて苦くなった珈琲の味は、今も忘れられません。

それでも、なんとか700万円の資金が集まり
美容材料は相談に乗ってもらったデーラーさんに
「明石さんがやれば良い。と声をかけてもらったので開業することにしました。ついては美容材料は分割払いで入れてください」とお願いしました。
実は友人から、そう言うようにアドバイスを受けていました。
普段、決して分割で商品を納品することのないそのデーラーさんが、開業用商品の全てを、分割払いで入れてくれました。

サロンに良い絵を飾りたい。
でも絵って高いよなぁ そんなお金はまだ無理

私には、笑顔が素敵で、上品で、人を励ます名人のような、憧れの女性がいます。
消えてしまったYahooブログの中で、今は亡き大好きな五十嵐さんの写真まで消えたこと。一番残念に思っています。
いつかこんな女性になりたい。と思いながら仲良くしてもらっていた五十嵐さんは、一時期、画廊をされていました。
「サロンに飾る絵を貸してもらえませんか?」
とお願いにいくと
「あら、明石さんにお貸しする絵なんて無いわ。
 どれでも好きな絵を持っていって〜、
 開業祝いにプレゼントするわ」
この時も目頭が熱くなりました。五十嵐さんは、今も私の目標であり続けています。

明日のオープンに向けて
慌ただしくみんなで準備していると
サロンの玄関に、あの、ボケたふりをしたお客様が!
「あのね、この100万円は先払い。私の髪とウィッグのメンテナンスをお願いします」
実は 、アートヘアー が倒産する直前に追加コース300万円を支払っていらしく、本当にオープンできるかどうか心配で、見極めてからお金を出そうと考えていたそうです。
自分で髪を洗ったことのないお客様なので、
「いつでも好きな時に来てシャンプーしてもらう」
が先払い条件でした。


いよいよJinaサロンオープンへカウントダウン
明日のJinaの沿革 15 【サロン名への思い】に続く〜

サロン開業に向けて、アドバイスをいっぱいくれた親友
最初のウィッグパンフのモデルにも〜



郵送でのウィッグシャンプーサービス

Jinaでは、提携美容室がお近くにない場合、ご購入いただいた医療用ウィッグのシャンプーを宅配で承ります。

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